[ChangeLog]g0org : Groundzero Organization.

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ChangeLog January 2009

Fri Jan 23 23:39:23 2009

o つづきだオイ。 あらすじ ―― 最初は小さかったんですけど、だんだん大きくなってきて… 突き上げるような感じでけっこう続きましたねぇ。 隣の家なんか傾いてますし。 ええ、あそこからシャーって噴き出してきちゃって、もうびちゃびちゃでしたね。 そのうち「どーん」って感じで、ガラスとかも割れて、 何軒か隣なんて完全に壊れてるとこもありますね。 ――。

  今般は鉄火の嘶き風車 (かざぐるま) を解説するものなのである。 風車は短周期の音程変調を巴式に加えたものです。 中大雑把に申しますならば、キックの基本はポルタメントであり、それはつまり音程変調です。 そこにさらに短周期音程変調を利かせるってカラクリです。

  YM2151 にはハードコア LFO というハードコアサウンドに特化したオーパーツが 地球外生命体の手 (のようなもの) によって見事に取り付けられており、 4 種確認されているプリセット波形の中でも最恐と誉れ高い 4 番「乱ダーム波」を用いるなら、 高次元の暴力音をゼネレイトすることが可能であり、 YM2151 が FM 音源最強たるゆえんのひとつとして広く知られております。 厳然たる事実です。

  しヵしながら、オペレーターの組は 8ch あるのに対して HLFO はひとつしかなく (地球外生命体とて不況のあおりで経費削減を強いられているんだ)、 レジスタ表を暗記していないと取り扱いが困難な事に加え、 プログラムチェンジの際に極めて脆弱であり、使いこなすのは至難の業です。 実際 HLFO を駆使した (芸無音楽を除く) 作品は希少であり、 聖域なき変調改革が急務とされていました。

  そんな折、それとはとくに関係なく編み出されたのが風車です。 短周期音程変調で音程を大きく震わせるのは乱ダーム波に通じるものがありますが、 無関係だ。知るかボケ。 10 年ほど前にやっていた方法 (大車輪) をスマーティに書き直したものですよ、そんなもん。

  今般より、より実践的で応用の利かないぶっこんだ解説となりますゆえ、 キック以外の音も加わりますよ。 DAC の特性を用いたディストーション的効果を得るには全部鳴っていないとダメだからだ! わかるでしょう!わからない。わかるでしょう!わからない。

  という事で手本は当然至極 Schranz です。そもそもソレの為の風車なのだから。 ではお聞きください、五千の風になって。

  • 五千の風になって [mp3] [zms]

  スレスレ音量でハットも鳴ってるってのもありますが、今まで以上に迫力がでてますね。 仰るとおり!スィ〜ケンスは以下の様。

MML (@122
/ AR DR SR RR SL OL KS ML DT1 DT2 AME
31, 23, 11, 06, 12, 00, 00, 04, 00, 00, 00
31, 00, 00, 04, 00, 00, 00, 02, 03, 00, 00
31, 00, 00, 04, 00, 00, 00, 02, 04, 00, 00
31, 00, 00, 04, 00, 00, 00, 02, 01, 00, 00
/ AL FB OM
5, 7, 15)

(@140
/ AR DR SR RR SL OL KS ML DT1 DT2 AME
31, 30, 10, 07, 13, 00, 00, 04, 00, 00, 00
31, 00, 00, 07, 00, 00, 00, 02, 03, 00, 00
31, 00, 00, 07, 00, 00, 00, 02, 04, 00, 00
31, 00, 00, 07, 00, 00, 00, 02, 01, 00, 00
/ AL FB OM
5, 6, 15)

(t6) @v120 @140 @k+90 o1
(t7) @v121 @122 @k+30 o1
(t8) @v121 @122 @k+30 o1

(t6,7,8) r8

(t6) ~1(<d+,>e)*6&(f,>f)*6<_ _5(<d+,>e)*6&(f,>e)*6<~ (<d+,>f)*6&(f,>d)*6< (<d+,>f)*6&(f,>d)*6<
(t7,8) _5(<f+,>e)*6&~ ~6 @s1s2h0@m600 (e,>c+)*8<r*10_ @m _12(<f+,>f)*6&(e,>d)*6<~ _10(<f+,>f)*6&(e,>d)*6<~

  音色と基本シーケは過去の解説で用いたものと大差ありませんが、 なにやらゴジャゴジャと込み入っております。 これでキック一発分 (一拍分?) なのです。よくよく見たら 200 バイト近くあるんですね。 環境とか 2400bps 会員とかいろいろに悪そうですが、前回も申し述べましたよに、 リソースは然るべく割り当てるものであり、 目的は定額給付金でグラム 900 円の牛肉を (見切り特価の半額で) 買うことです。 それを見失わないでください。

  このキックは 3ch 使って構成しており、t7,8 が主旋律のズンドドを形成し、 t6 でズドドドといった連打をかぶせ、 そこかしこにはさんである相対ボリウムで音量を細かく上げ下げして「うねり」 (以前に解説したハンドコンプルッシャーだ) を醸し出しているってヮヶです。 赤字の部分が風車のキモである音程変調カメンドですよ。分解して説明してやろうじゃないか。

@s1周波数 1 (最短)
すんごい短い (速い) ってことだ。
s2プリセット波形 2 番 (三角波)
波形が三角形を描くんだ。
h0同期モード
発音のタイミングで変調開始だ。
@m600正方向 振幅 600 でピッチモジュレーション (音程変調)
基点から正方向 (波形の立ち上がりが上方向) で上下それぞれ 300 デチューンの音程変調だ。
@m音程変調 解除
解除だ。
さんかくは

  要するにだ、すんごいブルブルさせてるってことです。 底抜けに親切なこのわたしが波形の様子を図にしましたので、合わせてご覧ください。 尚、図中の @s1 の位置を間違えています。正しくはちょい左です。 みんなには NAISHO ですよ。


  変調だの波形だの周波数だのよくわかりませんので、 とってもわかりやすい例を以下に示しますよ。 このあたしがね!

  • 音程変調いろいろ [mp3] [zms]

  正弦波のような音に長めの周期 (ゆっくり) で変調をかけてみましたよ。 波形は「ノコギリ波 → 逆ノコギリ波 → 矩形波 → 逆矩形波 → 三角波 → 逆三角波 → ワンショットノコギリ波 → 逆ワンショットノコギリ波」の流れです。 なんてわかりやすい!

  こういう感じの音程の振れを、短周期でキックのポルタメントにぶっ掛けたものが風車なのです。 ピンとキタ方もいらっさるかと思われますが、FM 音源で FM 音源を再現しているヮヶです。

  今度は振幅を広げたり狭めたりしてみますよ。 変調カメンドは手本と同様で振幅だけ変えますよ。

  • 振幅を徐々に狭める [mp3] [zms]
  • 振幅を徐々に広げる [mp3] [zms]

  狭めたほうは 800 から -100 づつ 100 まで、 広げたほうは 900 から +500 づつ 5000 あたりまで、です。 広げたほうはなかなか興味深いものです。 パンは固定なのに、なぜだかパンが振れたような鳴り方をしておりますね。 ちまみみ 5212 が限界でした (手本のシーケンスにおいての限界)。 5213 でポーーーってなっちゃったポーーーーって。

  振幅が狭くなるほどボウ〜〜〜とセクスィなボトムスを響かせておりますが、 音色が矩形波っぽい音だからです。 この場合の矩形波は音色がソレっぽいというレベルのハナシですので、 混同なさらぬ様こ注意を。

  そんなこんな踏まえ、手本の音色の周波数を若干伸ばして @s3 にし、 振幅を徐々に広げていく (手本のキックに近づけていく) と↓こうなるヮヶだ。

  • 振幅を徐々に広げちゃう [mp3] [zms]

  振幅を「@m32 → 64 → 128 ... 512 → 600」といった按配で倍にしていき、 600 になったところで周波数を 3 → 2 → 1 と短くしてみましたよ。 振幅じゃなくて周波数を徐々に短くしていくほうがわかりやすかったんじゃないかと、 今気づきましたが、もう録っちゃったんだから!ほしがらないの!

手本と同じ変調 (@s1s2h0@m600) になった後にズンドド鳴り出しますが、 前者が変調ナシで後者が変調アリですよ。重みが違いますね。その通り!

  以上で音程変調とは何かを十分理解できたものと断定しましたので、 お次は調整です。 風車の主な調整箇所はポルタメント (長さと音程) と波形と振幅ですわョ。 先ずは波形を変えるとどうなるものか、以下に示す。

  • 波形いろいろ 調整なし [mp3] [zms]
  • 波形いろいろ 調整あり [mp3] [zms]

  「三角波 → ノコギリ波 → 矩形波」の流れで轟かせております。 「調整なし」は手本の波形を変えただけで、「調整あり」は好みの鳴り方に調整したものです。 なにせ @s1 ですから、どの波形もほとんど頂点の変調しかかかってないので大差なさげですが、 楽曲を成しているとニョラっと利いてきますから、ニョラっと。 とくに割れ方に差がでるものです。でちゃう!

  周波数は @s1 がベストなので変える必要はありません。 1 より上げるとブルブル感が目立ちすぎて芳しくないのですよ。 一応変えてみるなら↓こうなっちゃうよ。

  • 周波数いろいろ [mp3] [zms]

  8 発おきに「@s2 → 3 ... 8 → 10 → 12」といった按配で周波数を変えてござい。 キック一発分のポルタメントの長さは *12 ですから、 @s12 だと逆ワンショットノコギリ波 (@s12s3h0@m-300) と同様の鳴り方になるものと思われる。 あたしゃ @s1 以外は好みじゃありませんが、こういうのが好きなら使えば良いじゃない。 わたしの命が惜しくなければね。

  予想外に解説が長くなって参りましたが、まだ半分くらいなのでこの辺で区切りますよ。 決して飽きてきたヮヶではありません。 波形の参考図を作るために、 陽気な白バイ野郎の画像を探すのに手間取って眠たくなったヮヶでもありません。 なに言ってんのばかじゃないの。

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Sat Jan 10 17:27:48 2009

o つづきなのですよ。 あらすじ ―― 「ビール革命 2.0! 超アッパー系酢入りビール『えび酢ビール』」の大失速も記憶に新しい えびす食堂に、まさかの福音がもたらされた。 大手ジーンズブランドをもじった「えびすジーパン」がまさかの大当たり。 「っていう夢を見た!」と小林代表はいつにも増して上機嫌の夢ごこち。 夢の実現に向けて折れた三の矢を放つえびす食堂は、今年も五里夢中だ。 ――。

  今般はセクスィなボトムスには欠かせない巴式を解説するものである。 ヴィタミンカラーの春色コーデだ。 壱番形と弐番形は基本の形が御座いましたが、巴式は基本ってもんは特に御座いませんで、 要するにキックを多重にして厚みを増強するってスンポョーですよ。

  多彩な音を 1ch で成すテクニックを美徳とする風潮の FM 音源において、 キックに 2ch も 3ch も 4ch も 5ch も 6ch も使うなんぞどうかしていると怪訝な方も居られるかと存じますが (実際「リズム用のトラックを重ねる発想はなかった」と言われましたよ。ミニ四駆殿に)、 リソースは然るべく割り当てるものであり、 目的はオランダの風車を逆回転させてチューリップ娘のスカートを吸い取る事です。ひとつ残らずです。 それを見失わないでください。

  多重と申しましても、ただ多重にするんではなく、多重化して且つデチューンをずらすヮヶで、 そのずらし方がキモなのでありますよ。マジキモ。 とりあえず弐番形の基本を巴式で鳴らしてみましょうかね。 音色は前回と同じくらいで、シーケンスイだけチョット違っております。以下。

AR DR SR RR SL TL KS MUL DT1 DT2 AME
Op.1 31 0 0 5 0 28 0 4 0 0 0
Op.2 31 0 0 5 0 0 0 2 0 0 0
Op.3 31 0 0 5 0 0 0 2 0 0 0
Op.4 31 0 0 5 0 0 0 2 0 0 0
AL FB OM
5 7 15
MML (t7) @v124 @127 @k+100 o1
(t8) @v124 @127 @k+103 o1
(t7,8) r8
(t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,<f+)*6> r16 r8

  赤字の @k ってのが Z におけるデチューンカメンドであり、巴式の要である。 tr.7 のデチューン +100 に対して tr.8 は +103 ですから +3 ずらしてるってヮヶですよ。 +100 ってのには浅めの深い意味が御座いまして、ヘッドホンで聞いた按配が良かったからです。 スポーカーだとどうなるものか。 ではお聞きください、共倒れ音頭。

  • 共倒れ音頭 [mp3] [zms]
  • 酪農弐番勝負 [mp3] [zms] (比較用)
白バイ野郎ジョン&パンチ

  酪弐を 2ch でもって多重にしてデチューンを +3 しただけですが、けっこうな変わり様ましょ。 重量感が増してましょ。全く仰るとおりです! 単純に重ねただけでも分厚くなりはしますが、 デチューンをずらすことで波形の谷間が埋まって肉厚になるってカンヂですかね。 中雑把に言えば。 ハヶーを並べて比較してみたんですが違いがよくわからなかったんで、 代わりに白バイ野郎を。


  デチューンのずらし加減は +2 から +4 が良い塩梅だ。ハデめの楽曲なら +5 以上でも。 共倒れ音頭を手本として +1 づつずらしやりますよ。このあたしがね!

  キックだけで聞くならば違いは僅かなものかも知れませぬが (わたしの崇高なキック脳では明確に異なる波形と認識されているよ!)、 楽曲を成しているとクチャっと利いてきますから、クチャっと。 +5 以上はコーラスがかかって参ります。以下のよに。

  重量感は薄れますがコレはコレで宜しいんじゃないでしょうか。 ちまみみ +32 で半音アゲです。

  ついでに前回わたくしの脳内で好評だった「野田さん」を巴式にしてみますよ。

  • 野田さん巴式 [mp3] [zms]
  • 野田さん [mp3] [zms] (比較用)

  ずらしは +3 である。 好みを優先して MUL=3 DT2=1 を MUL=4 DT2=0 に変えちゃったので比較しづらいですが、 重量感は三割り増しで野田先生となり、現ヤン教師の誕生です。 族車による体当たり授業は父兄からも「人身事故じゃね?」と好評を得、 タイマン一発進級制度やカスタム学ラン奨学金制度など、学校改革にもバリバリで取り組んでいる。 将来の夢は関東制覇と語る野田先生は、今日も盗んだバイクで走り続ける。

  音色とデチューンはそのままで、シーケンスをちょいなと変えてみるならば、 こんな風にもなるものだ。

  • 若干元気な野田先生 [mp3] [zms]
MML (t7) @v124 @127 @k+100 o1
(t8) @v124 @127 @k+103 o1
(t7,8) r8
(t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*6< r16 r8
(t7) @v124 @127 @k+100 o1
(t8) @v124 @127 @k+103 o1
(t7,8) r8
(t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,>d)*18< r8

  二つ目のポルタメントを伸ばして音程を下げてみましたよ。 壱番形解説の際に「色を変えるもうしとつの方法」ってのをホモめかしておりましたが、 コレなのですよコレ。 壱番や弐番形解説でもそれとなく解説致して参りましたが、 後回しの先送りにした御役所業務モデルをここで解除して解説いたしますというか、 巴式における鳴り方の調整はシーケンスをいじくるのがベターゆえ、解説いたします。 三回も解説って書きましたよ。どれかを解脱にしても誰も気づくまい。

  いじくる箇所は二つのポルタメントの音程と長さですよ。 アタックを利かせたいなら第一ポルのスタートキー (鳴り始めの音程) を上げてエンドキー (鳴り終わりの音程) を下げるとか、 余韻を利かせたいなら第二ポルを伸ばすとか、そんな感じで。 先ずは第二ポルを伸ばしてみましょうかね。

  • (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*6 [mp3] [zms] (手本)
  • (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*10 [mp3] [zms]
  • (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*12 [mp3] [zms]
  • (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*18 [mp3] [zms]
MML (t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*6< r16 r8
(t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*18< r8

  伸びましたね。RR を伸ばしたばやいとは違った趣ですわね。 合わせ技で更にびろびろ伸びますよ。

  *6 とかいうのは基本解説の際にも書きました通り Z (わたしが Z と書いたら Z-MUSIC V2 のことだ!) における絶対音長ですよ。 分解能はデホルトで 192 なので *6 なら 32 分音符ってことです。 第二ポルの直後にあった r16 (*12) を *6 (32 分音符) 長の第二ポルに結合して *18 (16 分音符 + 8 分音符の三連符のひとつ分の長さ) に伸ばしたヮヶです。 慣れないとすごい混乱しますので、是非混乱してください。 もとより混乱させるような書き方をしています。 次は第ニポルのエンドキーを変えてみるわよ。

  • (<f+,>c)*6 & (c,>e)*6 [mp3] [zms]
  • (<f+,>c)*6 & (c,>f)*6 [mp3] [zms]
  • (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*6 [mp3] [zms] (手本)
  • (<f+,>c)*6 & (c,>g)*6 [mp3] [zms]
  • (<f+,>c)*6 & (c,>g+)*6 [mp3] [zms]
MML (t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*6< r16 r8
(t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,>g+)*6< r16 r8

  上がったり下がったりしました。 半音上げ下げするだけでもけっこう印象が変わりましょ。 第二ポルのスタートキーも上げ下げすると更に変貌しますわよ。 第一ポルのエンドキーと第二ポルのスタートキーを合わせる必要はなく、 聞いた感じが良ければ良しだ。 デチューンを上げ下げすれば全体的に上げ下げだ。

  第一ポルのスタートキーを上げるとこうなっちゃうよ↓

  • (<a+,>c)*6 & (c,>f+)*6 [mp3] [zms]
  • (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*6 [mp3] [zms] (手本)
MML (t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*6< r16 r8
(t7,8) (<a+,>c)*6 & (c,>g+)*6< r16 r8

  アタックルが強化されました。全く仰るとおり! 音程を下げればアタックルが潰れますよ。 サンプルをいっこしか作ってないところから察するに、 もうかなり飽きてきたことが窺えますが、全くその通りです。仰るとおり!

  調整の仕方を音色とシーケンスに、大雑把に分けて解説してまいりましたが、 OPM ガバキックは音色とシーケンスが対を成すものゆえ、 実際には両方を調整しないと使い物にならないことを思い出してください。

  ところで、 MML に意味不明な休符がある事にお気づきでしょうか。気づいた貴方は見所がある。 私共のセミナーに是非参加してください。ちまみみ以下の休符です。

MML (t7) @v124 @127 @k+100 o1
(t8) @v124 @127 @k+103 o1
(t7,8) r8
(t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,<f+)*6> r16 r8

  言われて気づいた貴方はアルハー波不足によって脳波に乱れが生じているので、 私共のセミナーに参加するべきです。何かしらどうにかなる。 この休符は、上記のように同じシーケンスで同じ音色にプログラムチェイジングした場合に、 直後の発音がおかしくなる不具合を回避するためのものなのですよ。 置かないとこんなんなっちゃうよ。

  一発目の鳴り方がおかしいましょ。キックだけだとちょいとわかりづらいですが。 曲中で音色を切り替える場合も同様におかしなことになるもので、 その際の回避方法はこんな風に書きます。

MML (t7) @v124 @127 @k+100 o1
(t8) @v124 @127 @k+103 o1
(t7,8) r8
(t7,8) |:4
(t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*6< r16 r8
(t7,8) :|
(t7) @v124 @128 @k+100 o1
(t8) @v124 @128 @k+103 o1
(t7,8) |:4
(t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*6< r16 r8
(t7,8) :|
(t7) @v124 @127 @k+100 o1
(t8) @v124 @127 @k+103 o1
(t7,8) r8
(t7,8) |:3
(t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,<f+)*6> r16 r8
(t7,8) :|
(t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*6< r16 r16
(t7) @v124 @128 @k+100 o1
(t8) @v124 @128 @k+103 o1
(t7,8) r16
(t7,8) |:4
(t7,8) (<f+,>c)*6 & (c,>f+)*6< r16 r8
(t7,8) :|
  • 途中切り替え 休符なし [mp3] [zms]
  • 途中切り替え 休符あり [mp3] [zms]

  4 ループ目の r8 を r16 分削って PC を書いた直後にソレをもってってアレするヮヶですよ。 4 ループ目の余韻がシュパっと消えてしまう副作用がありますが、致し方在りますまい。 Z の仕様なのか黒いのの仕様なのか、はたまた FM 音源全般の仕様なのかわからませんが。 巴式のよなユニゾンパートにおいての PC の際に瞬間的に発生する極めて限定的な現象ですがね、 あたしゃ困っちゃうよ、そんなもん。 じゃあもう歌いくから!

  • 巴式のデモ [mp3] [zms]
  • 巴式のデモ (ch8 disable) [mp3]

  Schranz のセッティで録っちゃったンで硬めで妙なせり上がりがありますが、 気になるようなら気にしてください。これからだってとこで終わってしまうのも仕様です。 ch8 disable は巴式キックの片方を無効にして単式で鳴らしてみたものである。 比較用にどうぞ。元々単式で書いた音ならもっと迫力を出せますがね。

  このデモは 3 種類の gk を使っており、 上述の「巴式のよなユニゾンパートにおいての PC の際に瞬間的に発生する極めて限定的な現象ですがね」 問題の回避策を講じております。ごちゃごちゃ鳴ってると余韻が消えてもさほど気になりませんね。 はい、仰るとおりです。

  2 種類目のギャウンギャウンいわしてる gk が止まるところで品のいい残響音が響いておりますが、 コレは弐番形解説の際に書いた 「キーオフしても長めの RR による余韻が残っている場合の休符の音量を操作してうねりを演出する」 ってのを適用したものです。

  以上、巴式の解説でした。簡単すぎて目からウルシですね。 多重にしてデチューンをずらして、ポルタメントをいじって調整するだけのハナシですよ。 3ch 以上の多重とか変則多重なんても御座いますが、今日はもう店じまい。飽きたんで無理。

  残るは大車輪ですが、実用性ゼロなので解説はしません。 キーワードは「300bpm 以上の巴式で、極短周期音程変調」です。 替わりに大車輪を扱いやすく改良した風車 (かざぐるま) を次回やる予定でぃーす。

o 低周波設備の整った室外の室内でボウオを轟かせたいものですが、 わたくしの音はかなりわかりにくい上に、 パホーマンスめいた行為も一切しないので催しに招かれる可能性が極めて低いもので、 じゃあ手前で催してしまえばどうか、といった方向に志向変調がかかりつつある昨今です。

  たとえば茶箱だと (曜日や時間帯にもよりますが) 3 万円くらいで借りられるそうなので、 同胞が決起してワリカンで借りるなら 100 人も集まれば一人あたり 300 円ですから、 いよいよ現実味を帯びて参ります。

  FM 音源を搭載した旧機種を今でも駆使している、 ベルリン在住の色白ロンゲで陰気なゲイの方がいらっしゃいましたらご一報くださいよ。

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